入眠障害(寝つきが悪い)とは?
入眠障害とは、布団に入ってから30分〜1時間以上眠れない状態が続くことを指します。寝ようとしてもなかなか眠れず、焦りや不安が強まることでさらに眠れなくなることもあります。
主な特徴
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寝つきが悪い
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眠れないことへの不安が強くなる
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入眠に対する恐怖感を抱くこともある
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日中に眠気や集中力の低下を感じる
原因
入眠障害の原因はさまざまですが、以下の要因が特に多いです。
心理的要因
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ストレス(仕事、学校、人間関係など)
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不安やうつ症状
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寝る前に考え事をしてしまう
生活習慣の乱れ
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不規則な生活リズム
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夜遅くまでスマホやPCを使用
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カフェインやアルコールの摂取
身体的要因
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身体の痛みやかゆみ
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呼吸器系や循環器系の疾患
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ホルモンバランスの乱れ
環境要因
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騒音や光
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寝具が合わない
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室温や湿度の不適切さ
入眠障害の改善方法
① 睡眠環境の見直し
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部屋を暗く静かにし、快適な室温(18〜22℃)に調整
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遮光カーテンや耳栓を使う
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寝具の見直し(枕の高さやマットレスの硬さを調整)
② 生活習慣の改善
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毎日同じ時間に寝起きすることで体内時計を整える
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日中に適度な運動をする(ただし、寝る直前は避ける)
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寝る2時間前までに食事を済ませる
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寝る前のカフェインやアルコールを控える
③ リラックスする習慣
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ぬるめのお風呂(38〜40℃)に浸かる
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ストレッチやヨガで体をほぐす
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深呼吸や瞑想で心を落ち着かせる
④ 考え方の工夫
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眠れなくても焦らないことが大切
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「眠れなかったら横になるだけでも良い」と考える
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不安や考え事が浮かんだら一旦紙に書き出すことで頭を整理
医療機関の受診目安
以下のような場合は、専門医への相談を検討しましょう。
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1ヶ月以上不眠が続いている
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日中の眠気や集中力低下が著しい
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不眠により生活に支障をきたしている
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不安や抑うつ症状が強い
医師の診察では、睡眠薬や認知行動療法(CBT-I)などが提案されることがあります。