CPAP

CPAP(シーパップ)療法とは?

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に使用される代表的な治療法です。この療法では、鼻マスク鼻と口を覆うマスクを装着し、そこから一定の空気圧を送り込むことで、気道を常に広げた状態に保ち、無呼吸やいびきを防ぎます。


CPAPの仕組み

  1. 空気の送気

    • 機械から空気が送られ、マスクを通じて気道に圧力をかけます。
  2. 気道の開放

    • 気道の閉塞を防ぎ、呼吸を正常に保ちます。
  3. 睡眠の質向上

    • 無呼吸がなくなり、酸素不足が改善されることで、深い眠りを得られます。

CPAPの効果

  • いびきの軽減:気道が開かれることでいびきがなくなります。
  • 日中の眠気改善:酸素不足が解消され、昼間の眠気が軽減されます。
  • 血圧の安定:睡眠中の酸素低下による血圧上昇を防ぎます。
  • 心疾患・脳卒中リスクの低下:長期的に使用することで合併症の予防が可能です。

CPAPが適用される患者

CPAP療法は主に以下の方に適用されます。

  • 中等度〜重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
  • 一晩に無呼吸・低呼吸が15回以上の方
  • 日中の強い眠気集中力の低下がある方
  • 高血圧や心疾患の合併症リスクがある方

使用の流れ

  1. 診断

    • 睡眠ポリグラフ検査(PSG)で無呼吸の有無や重症度を診断します。
  2. 機器の調整

    • 医師や技師が、患者に合った適切な圧力を設定します。
  3. 自宅での使用

    • 毎晩就寝時にCPAPを装着します。
    • 使用後は定期的に医師が効果を確認し、必要に応じて調整します。

CPAP使用時の注意点

  • 慣れるまで時間がかかる:初めはマスクの違和感を感じることがありますが、数週間で慣れることが多いです。
  • 鼻や喉の乾燥:加湿器付きのCPAPを使うことで軽減できます。
  • 定期的な清掃:マスクやホースは清潔に保つ必要があります。
  • 装着のフィット感:フィット感が悪いと空気漏れが起こるため、医師に相談しましょう。

まとめ

  • CPAP療法は、睡眠中に持続的に空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を防ぐ治療法です。
  • いびきや日中の眠気を改善し、合併症の予防にもつながります。
  • 初めての方でも慣れれば快適に使用できることが多いため、医師と相談しながら適切に継続しましょう。

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