「水疱瘡(みずぼうそう)」とは、医学的には 「水痘(すいとう)」 と呼ばれる ウイルス性の感染症 です。主に子どもがかかる病気ですが、大人がかかると重症化しやすいのが特徴です。
原因
- 水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-zoster virus, VZV) によって引き起こされます。
- このウイルスはヘルペスウイルスの一種です。
感染経路
- 飛沫感染(せき・くしゃみ)
- 空気感染(空気中のウイルスを吸い込む)
- 接触感染(水疱の内容液に触れる)
感染力が非常に強く、同じ空間にいるだけでもうつることがあります。
主な症状
- 発熱(38℃前後)
- 全身にかゆみのある発疹
- 最初は赤い発疹
- すぐに小さな水ぶくれ(水疱)になる
- 数日でかさぶたになって治る
- だるさ、頭痛、食欲不振などの風邪のような症状
※ 発疹は顔から始まり、頭や胴体、四肢へと広がります。
治療と経過
- 多くは 自然治癒 します(発疹がかさぶたになるまで約1週間)。
- 抗ウイルス薬(アシクロビルなど) が重症化防止に使われることがあります。
- かゆみ止めや解熱剤も併用されます。
- 発疹が治るまでは登校・登園は禁止されます(感染拡大防止のため)。
大人の水疱瘡
- 重症化しやすい
- 高熱が長引く、発疹が多くて跡が残りやすい
- 肺炎、肝炎、脳炎などの合併症のリスクが高まる
予防方法
- 水痘ワクチンの接種(定期予防接種)
- 日本では2014年から1歳以降に2回接種が推奨されており、子どもの発症は減少しています。
- 一度かかると基本的に再発しませんが、ウイルスは体内に潜伏し、帯状疱疹として再発することがあります(特に高齢者やストレス時に)。
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