肥満とは、体内に過剰な脂肪が蓄積された状態を指します。一般的には、エネルギーの摂取量が消費量を上回ることで脂肪が蓄積し、体重が増加します。
肥満の判定基準
-
BMI(Body Mass Index)
- 計算式:BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²
- 一般的な判定基準:
- 18.5未満 → 低体重(やせ)
- 18.5~24.9 → 普通体重
- 25.0以上 → 肥満(日本では25以上、WHO基準では30以上)
-
体脂肪率
- 男性:25%以上、女性:30%以上で肥満とされる
肥満の種類
-
内臓脂肪型肥満(りんご型肥満)
- お腹周りに脂肪がつくタイプ
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)のリスクが高い
-
皮下脂肪型肥満(洋なし型肥満)
- 下半身(太ももやお尻)に脂肪がつくタイプ
- 生活習慣病のリスクは比較的低いが、減量しにくい
肥満の原因
- エネルギーの過剰摂取(高カロリー食の摂取)
- 運動不足(消費カロリーが少ない)
- 遺伝的要因(親が肥満だと子も肥満になりやすい)
- ホルモン異常(甲状腺機能低下症やクッシング症候群など)
- ストレス(過食を引き起こすことがある)
肥満による健康リスク
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)
- 心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 関節疾患(膝関節症など)
肥満の対策
- 食事改善(バランスの取れた食事、糖質や脂質の適切な制限)
- 運動習慣(有酸素運動や筋力トレーニング)
- 生活習慣の見直し(睡眠・ストレス管理)
- 医療的介入(薬物療法・肥満外科手術など)
肥満は単なる体重の増加ではなく、健康に深刻な影響を与える可能性があるため、適切な管理が重要です。