「性感染症」「性病」「STD」「STI」など、これらの用語はしばしば同じ意味で使われますが、微妙な違いがあります。
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性感染症(STI: Sexually Transmitted Infection)
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定義: 性行為を通じて感染する病気や感染症のことを指します。STIという言葉は、感染そのものに焦点を当てており、症状が現れない場合でも感染を指すことができます。
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特徴: 症状が出ない場合でも、感染している場合があるため、性感染症という言葉は「感染」そのものに着目しています。感染者が無自覚でも、他の人に感染させる可能性があることに注意が必要です。
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性病(Sexually Transmitted Disease)
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定義: 性行為を通じて感染する病気。症状が明らかに現れる場合に使われることが多いです。
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特徴: 「病気」という言葉を使用しているため、症状があることが前提とされる場合が多いです。しかし、医学的には感染症(STI)と性病(STD)はほぼ同じ意味で使われますが、性病は症状の有無に関わらず使われることがあるため、少し狭い範囲に感じることがあります。
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STD(Sexually Transmitted Disease)
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定義: 性行為によって伝播する「病気」として定義されています。性病とも同義ですが、性感染症と比べると、より病気として顕著な症状が現れる場合に使用されます。
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特徴: STDは「病気」という言葉が含まれているため、感染が進行して明確な症状が現れることを指している場合が多いです。
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STIとSTDの違い
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STI は「感染」を指し、感染しているが症状が現れない場合や、症状が出る前の段階を含みます。
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STD は「病気」を指し、症状が現れている場合、あるいは病気として進行している場合を示すことが多いです。
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まとめ
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STI(性感染症):感染そのもの、症状がなくても感染している可能性がある。
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STD(性病):症状が現れて病気として顕在化している状態を指すことが多い。
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どちらも同じような意味で使われますが、STIは感染そのものを強調し、STDは病気としての進行を強調しています。