「-ciclib」とは?
シクリブ「-ciclib」は、CDK阻害薬(サイクリン依存性キナーゼ阻害薬)の国際一般名(INN)接尾語です。
CDK阻害薬とは?
- CDK(Cyclin-Dependent Kinase:サイクリン依存性キナーゼ)は細胞周期の進行を調節する酵素です。
- 細胞分裂を制御する重要な役割を持ち、がん細胞の増殖にも深く関わっています。
- 「-ciclib」薬はこのCDKの活性を阻害し、がん細胞の増殖を抑制する抗がん剤です。
作用機序
- CDKはサイクリンと結合して細胞周期を進行させますが、CDK阻害薬はこの活性を妨げます。
- 特にCDK4/6を阻害することで、細胞周期のG1期からS期への移行を阻止し、がん細胞の増殖を止めます。
主な「-ciclib」薬剤例
薬剤名(一般名) | 主な適応疾患 | 特徴 |
---|---|---|
パルボシクリブ(Palbociclib) | ホルモン受容体陽性・HER2陰性の乳がん | ホルモン療法との併用で効果を発揮 |
リボシクリブ(Ribociclib) | 同上 | 同じくホルモン療法と併用 |
アベマシクリブ(Abemaciclib) | 同上 | 単剤でも使用可能。中枢神経系への移行性が高い特徴もある |
臨床的ポイント
- 主にHR陽性、HER2陰性の進行・再発乳がんの治療に使われます。
- ホルモン療法(例:タモキシフェンやアロマターゼ阻害薬)との併用により、治療効果が向上します。
- 副作用としては、好中球減少(骨髄抑制)、疲労感、下痢などが知られています。
まとめ
「-ciclib」は細胞周期のキープレイヤーであるCDKを阻害し、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤の接尾語です。主に乳がん治療で重要な役割を果たしています。
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