日本で一般的に実施されるアレルギー検査にはいくつか種類があり、検査項目もさまざまです。以下に代表的なアレルギー検査とその項目を挙げます。
1. 血液検査(IgE検査)
IgE抗体の量を測定することで、アレルギー反応が起こる可能性のある物質を特定します。
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一般的な項目:
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ダニ(ダニアレルゲン)
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花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサなど)
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食物(卵、乳製品、小麦、魚介類、大豆など)
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ペット(犬、猫)
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ゴキブリ
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カビ(アスペルギルスなど)
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2. 皮膚テスト(プリックテスト)
皮膚にアレルゲンを少量塗布し、反応を見てアレルギーの有無を調べる方法です。
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一般的な項目:
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花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤなど)
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ダニ(ダニアレルゲン)
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動物(犬、猫)
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食物(卵、乳、ピーナッツなど)
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薬物(アスピリンなど)
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3. 呼吸機能検査(スパイロメトリー)
喘息やアレルギー性疾患に関連する呼吸機能を測定する検査です。
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項目:
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呼吸量
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呼吸の速度や肺活量
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喘息発作の兆候をチェックするための測定
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4. アレルギー皮膚テスト(スクラッチテスト)
皮膚にスクラッチ(引っ掻き傷)をつけ、その上にアレルゲンを塗って反応を見る方法です。
5. 食品アレルギー検査(ELISA検査)
食物に対するアレルギー反応を調べるための血液検査で、IgE抗体を特定します。
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項目例:
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卵
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牛乳
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小麦
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ピーナッツ
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甲殻類(エビ、カニ)
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6. アナフィラキシー検査
急激なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)に関連する検査です。主に血液検査でIgEレベルや関連物質を測定します。
これらの検査は、アレルギーが疑われる場合に医師の指導の下で実施されます。検査結果に基づき、具体的なアレルゲンの特定や適切な治療が行われます。