女性のAGA(FAGA: Female Androgenetic Alopecia)とは、女性型脱毛症のことを指し、男性のAGAとは異なる特徴を持つ進行性の脱毛症です。
女性のAGA(FAGA)の特徴
- 原因:
- 男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼの作用でDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで、毛包が縮小し薄毛が進行する。
- 加齢やホルモンバランスの変化(特に更年期)が影響することが多い。
- 遺伝的要因やストレス、生活習慣の乱れも関与する。
- 症状:
- 頭頂部の全体的な薄毛(男性のようにM字やつむじがはっきり薄くなるのではなく、全体的にボリュームダウンする)
- 生え際は保たれる(生え際の後退はあまり見られない)
- 進行は緩やか(数年~数十年かけて進行)
女性のAGA(FAGA)の治療方法
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外用薬
- ミノキシジル(リアップリジェンヌなど):毛包を刺激し、発毛を促進。
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内服薬
- スピロノラクトン:抗アンドロゲン作用があり、DHTの影響を抑制。
- ピル:ホルモンバランスを整え、薄毛の進行を遅らせることがある。
- フィナステリド・デュタステリドは基本的に女性には使用しない(特に妊娠中の使用は禁忌)。
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その他の治療
- 育毛メソセラピー:成長因子やビタミンを頭皮に注入する治療。
- 生活習慣改善:栄養バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理が重要。
女性のAGAとびまん性脱毛症の違い
- FAGAはDHTの影響で起こる進行性の薄毛。
- びまん性脱毛症はホルモン以外の要因(栄養不足・ストレス・甲状腺疾患など)で起こることが多い。
FAGAは早期治療が大切なので、気になる場合は専門のクリニックで診断を受けるのがおすすめです!