ザガーロの「用法及び用量」について詳しく解説します。この情報は、医薬品の添付文書に記載されている公式な使用指針に基づきます。
◆ 用法及び用量(日本の添付文書より)
男性成人には、通常、デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。
◆ 詳しい解説
1. 基本用量:0.1mgを1日1回経口投与
- これは治療の開始時に用いられる標準的な用量です。
- デュタステリド0.1mgは、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑えるための最小有効量として設定されています。
- 通常はこの量で効果と副作用のバランスを見ながら、治療をスタートします。
2. 増量:必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与
- 0.1mgで効果が不十分な場合、または早期により強い効果を期待する場合に、0.5mgへ増量します。
- 0.5mgは前立腺肥大症(BPH)の治療にも使われる量であり、DHTの抑制効果が最も高い用量です。
- 実際の臨床試験でも、0.5mgの方が発毛効果が強いとされますが、その分副作用リスク(性欲減退、勃起障害など)も高まる傾向があります。
3. 投与方法の注意点
項目 | 内容 |
---|---|
投与タイミング | 1日1回、いつでも可(食事の影響は受けない) |
服用期間 | 効果判定までに3〜6か月間の継続が必要 |
中止した場合 | 数か月で元の状態に戻る可能性あり |
飲み忘れたら | 気づいた時にすぐ飲む。ただし1日2回服用はしないこと。 |
4. 実際の処方例(臨床現場)
患者タイプ | 開始量 | 増量の目安 |
---|---|---|
初めて治療する方 | 0.1mg | 3~6か月後に効果が不十分なら0.5mgへ |
他の治療薬(例:フィナステリド)で効果が弱かった方 | 最初から0.5mgを選択する場合もあり |
◆ 用量調整の理由
なぜ0.1mgから始めるのか?
- 効果を出しつつ、副作用(特に性機能障害)を抑えるため。
- 少量から始めることで、身体が薬に慣れやすく、副作用のリスクを段階的に把握できる。
なぜ0.5mgにするのか?
- 0.1mgでは効果が限定的なことがあるため。
- 臨床試験では0.5mgの方が発毛効果が高いとされており、必要に応じて使用されます。
◆ ザガーロ(0.1mgと0.5mg)の比較表
項目 | ザガーロ 0.1mg | ザガーロ 0.5mg |
---|---|---|
効果 | 中程度 | 強い |
副作用 | 比較的少ない | やや多い |
適応開始 | 初期治療 | 治療強化時 |
主な用途 | AGA | AGA・前立腺肥大症(別適応) |
◆ まとめ
- 通常は0.1mgから開始し、効果が不十分であれば0.5mgへ増量。
- いずれも1日1回、継続的に服用することで効果が期待できます。
- 医師の判断のもと、定期的に効果や副作用の有無を確認しながら用量を調整することが重要です。
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