ニキビは進行度や特徴によっていくつかのタイプに分類されます。以下、それぞれのタイプについて詳しく解説します。
1. コメド(面皰)
- 特徴: 初期段階のニキビで、毛穴が詰まった状態。
- 原因: 皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖しやすくなる。
- 種類:
- 白ニキビ(閉鎖面皰): 毛穴が閉じていて、皮脂が内側に溜まって白っぽく見える。
- 黒ニキビ(開放面皰): 毛穴が開いて皮脂が酸化し、黒く見える。
- 対策: 毛穴の詰まりを防ぐために、正しい洗顔や角質ケアが有効です。
2. 丘疹(きゅうしん)
- 特徴: 毛穴に炎症が起こり、赤みを帯びた小さなブツブツができる。
- 原因: アクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こす。
- 見た目: 赤く腫れているが、膿はまだ見られない。
- 対策: 抗炎症成分を含むスキンケア製品や、皮膚科での治療が有効です。
3. 膿疱(のうほう)
- 特徴: 炎症が進行し、膿を伴ったニキビ。
- 原因: アクネ菌の増殖により、白血球が細菌を攻撃した結果、膿が形成される。
- 見た目: 白や黄色の膿が見えることが多い。
- 対策: 無理につぶさず、皮膚科で適切な治療を受けることが重要です。
4. 結節(けっせつ)
- 特徴: 皮膚の奥深くにできる、硬くて大きいしこり状のニキビ。
- 原因: 炎症がさらに悪化し、毛穴の周囲組織までダメージを受けている状態。
- 見た目: 赤紫色で痛みを伴うことが多い。
- 対策: 自己処理は避け、早めに皮膚科で治療を受ける必要があります。
5. 嚢胞(のうほう)
- 特徴: 炎症が非常に重症化し、膿や皮脂が溜まった袋状のしこり。
- 原因: 毛穴の炎症が広範囲に及び、皮膚の奥で膿が閉じ込められる。
- 見た目: 触ると硬く、大きな腫れを伴うことが多い。
- 対策: 自己処理は厳禁。皮膚科での切開や薬物治療が必要になることもあります。
ニキビの進行ステージ
- 白ニキビ・黒ニキビ → 赤ニキビ(丘疹) → 膿ニキビ(膿疱) → しこりニキビ(結節・嚢胞)
このように進行します。早期にケアを行うことで悪化を防ぐことができます。
まとめ
- 軽度(白ニキビ・黒ニキビ):洗顔やスキンケアで改善可能
- 中等度(丘疹・膿疱):市販薬や皮膚科の外用薬での治療が推奨
- 重度(結節・嚢胞):医療機関での専門的な治療が必要
肌質や生活習慣に合わせたケアを行い、早めに対処することが大切です。気になる場合は皮膚科での相談をおすすめします。