真性包茎(しんせいほうけい)とは、包皮が亀頭を完全に覆っており、勃起時であっても手で包皮を剥くことができない状態を指します。包皮が亀頭に強く固定されているため、無理に剥こうとすると痛みを伴い、時には包皮が破れたり、亀頭が傷つくことがあります。
特徴:
- 亀頭が露出しない:勃起時でも包皮が亀頭を完全に覆い、手で剥くことができません。
- 包皮の狭さ:包皮が亀頭を覆い隠し、包皮口(亀頭を覆っている部分の穴)が狭いため、剥くことができないのです。
- 痛みを伴う場合がある:包皮を無理に剥こうとすると痛みや違和感を感じることが多く、感染症のリスクも高くなります。
影響:
- 衛生面の問題:包皮の下に汚れ(皮脂、尿分泌物、細菌など)が溜まりやすく、これが原因で包皮炎や尿道炎、さらには性病にかかりやすくなります。
- 性機能の問題:亀頭が常に包皮に覆われているため、勃起時に摩擦が少なくなることがあり、性的快感が薄れることもあります。
治療の必要性: 真性包茎は自然に改善することは少なく、治療が必要となる場合があります。治療法としては、以下のような選択肢があります:
- 保存的治療:包皮を少しずつ伸ばす運動(ストレッチ)や、ステロイド軟膏を使用する方法があります。ただし、これは軽度な場合に有効です。
- 外科的治療:包皮が極度に狭い場合や保存的治療で改善しない場合、包茎手術(サーカムシジョン)が検討されます。この手術は、包皮を切除して亀頭を露出させる方法です。
真性包茎は放置すると感染症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が推奨されます。