■ りんご病の治療法(基本は「対症療法」)
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19によって起こるウイルス感染症であり、現在のところ特効薬や抗ウイルス薬は存在しません。そのため、治療は主に症状を和らげるための対症療法となります。
【子どもの治療】
症状 | 対応方法 |
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発熱・だるさ | 解熱剤(アセトアミノフェンなど)を使用することがあります。 |
発疹・かゆみ | 保湿剤やかゆみ止め(抗ヒスタミン薬など)を処方することがあります。 |
水分不足 | 水分補給をしっかり行うことが大切です。 |
※ 多くの子どもは軽症で、1週間前後で自然に回復します。
【大人の治療】
大人がりんご病にかかると、関節痛や関節炎が出ることがあり、こちらも対症療法で対応します。
症状 | 対応方法 |
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関節痛・関節炎 | 鎮痛剤(アセトアミノフェン、場合によってはNSAIDs)が使用されます。関節炎が長引く場合には、リウマチとの鑑別が必要になることもあります。 |
発疹・かゆみ | 抗ヒスタミン薬や外用薬を使うこともあります。 |
【妊婦の治療】
妊娠中の感染は特に注意が必要です。
- 妊婦が感染すると、胎児に影響を与える可能性(胎児水腫、流産)があるため、産婦人科医の管理下で経過観察が行われます。
- 胎児に影響が出た場合、専門施設での胎児治療(輸血など)が必要になることもあります。
■ 入院は必要?
ほとんどの場合、入院は不要です。ただし、以下のようなケースでは医療機関の詳しい対応が必要になります。
- 基礎疾患(例:溶血性貧血、免疫不全など)がある人
- 重度の関節症状
- 妊婦で胎児に影響が疑われる場合
■ 注意点
- 発疹が出る頃にはウイルスの感染力はほぼなくなっているため、登園・登校の制限は原則不要。
- 人にうつす時期(発疹前)には症状が軽く、気づきにくいことがあります。
■ まとめ
ポイント | 内容 |
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治療の基本 | 対症療法(発熱・かゆみ・関節痛への対応) |
特効薬 | なし |
自然治癒 | 通常1週間前後で回復 |
医師の診察が必要なケース | 妊娠中、基礎疾患あり、症状が重い場合など |
投稿 りんご病(伝染性紅斑)の治療法 は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。