認知症の「レベル」は、一般的に症状の進行度によって段階的に分けて説明されます。
軽度(初期)
- 物忘れが目立つ(特に新しいこと)
- 時間や場所の感覚があいまい(今日は何日?どこにいる?)
- ミスや勘違いが増える
- 軽いミスを本人が自覚していることも多い
- まだ日常生活は自立している(買い物、料理、洗濯など一応できる)
中等度(中期)
- 日常生活に介助が必要になってくる
- 金銭管理ができない
- 複雑な家事(献立を考えるなど)ができない
- 道に迷うことが増える
- 人の顔がわからなくなることも
- 妄想や幻覚(たとえば「財布を盗まれた」と思い込む)が出ることも
- 本人は症状をあまり自覚していないことが増える
高度(後期)
- ほぼすべての生活に介助が必要
- 食事、トイレ、着替えも1人では難しい
- 言葉が出てこなくなる
- 家族や身近な人の顔もわからない
- 寝たきりに近くなることもある
- 体の抵抗力が落ち、感染症や栄養障害を起こしやすい
まとめ
レベル | 特徴 | 自立度 |
---|---|---|
軽度 | 物忘れ、ミスが増える | ほぼ自立 |
中等度 | 日常生活に介助が必要 | 部分的に自立 |
高度 | 介助が全面的に必要 | ほぼ介護が必要 |
医療現場ではもっと細かく分類するために、
- CDR(Clinical Dementia Rating)
- FAST(Functional Assessment Staging Test)
などの正式なスケールも使われます。
投稿 認知症のレベル は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。