代表的な認知症の種類

認知症にはいくつか代表的な種類があり、それぞれ原因や症状が少しずつ違います。
代表的なものを、わかりやすくまとめます。


代表的な認知症の種類

① アルツハイマー型認知症

  • 最も多い(全体の約60〜70%)
  • 脳にアミロイドβやタウたんぱくがたまり、神経細胞が死んでいく。
  • 物忘れ(エピソード記憶の障害)が中心症状。
  • 時間や場所の感覚があいまいになり、次第に日常生活に支障が出る。

▶ :「昨日の夕飯を食べたことを忘れる」


② 脳血管性認知症

  • 脳梗塞や脳出血によって脳の一部が壊れて起こる。
  • 記憶障害よりも、判断力や注意力の低下が目立つことが多い。
  • 症状にムラがあり、良い日と悪い日がある。
  • 早期にリハビリや生活習慣病管理が重要。

▶ :「言葉が出にくい」「一部だけ記憶が抜け落ちる」


③ レビー小体型認知症

  • 脳にレビー小体という異常なたんぱく質がたまる。
  • 幻視(ありありとした幻覚)が特徴的。
  • 注意力が日によって波のように変動する(認知の変動)。
  • パーキンソン病に似た体の動きの症状(手足が震える、歩幅が小さくなる)も出やすい。

▶ :「部屋にいないはずの子どもが見える」


④ 前頭側頭型認知症(ピック病など)

  • 前頭葉や側頭葉が萎縮して起こる。
  • 初期は記憶障害よりも、性格や行動の変化が目立つ。
  • 反社会的な行動(万引き、暴言)や常同行動(同じことを繰り返す)も。

▶ :「急に怒りっぽくなり、無計画な行動をとる」


その他の特殊な認知症

  • アルコール性認知症(長期大量飲酒による脳の萎縮)
  • 正常圧水頭症(脳脊髄液がたまることで歩行障害+認知症症状)
  • クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオン病。進行が非常に速い)

まとめ

種類 特徴
アルツハイマー型 物忘れ中心、ゆっくり進行
脳血管性 発症が急で、症状にムラがある
レビー小体型 幻視・動作障害・認知の波
前頭側頭型 性格・行動の大きな変化

 

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